(出典:ドクターズファイル)
Q MRI検査は、どのような場合に受けるものですか?
A
MRIとは「磁気共鳴画像診断装置」の略称で、強い磁場と電波を利用して体の断面を撮影することができます。検査対象は非常に幅広く、成人や高齢者はもちろん、小さなお子さんでも受診可能です。
当院のような脳外科では脳の腫瘍や脳血管疾患などの発見によく利用されますが、最近は軽いめまいやしびれ、物忘れなどの症状があってMRI検査を受けられる方が増えています。あとは脳卒中後の麻痺や構音障害、失語症、その延長の高次脳機能障害などがある方も主な対象となります。
ちなみに当院はリハビリテーション科を併科していることもあって、頭や首だけではなく、膝や手足など整形外科領域のMRI検査も積極的に受けつけています。
Q 頭痛で悩んでいる人にもMRI検査が有用と聞きました。
A
頭痛の患者さんは当院でも大きな割合を占めており、片頭痛や緊張性頭痛など、いずれも若い女性に多いのが特徴です。特に片頭痛は月経の前後に出やすく、強い身体的ストレスに苦しんでいる方が大勢おられることでしょう。
頭痛に対するMRI検査は、脳内の出血など、頭痛の原因となる器質的病変があるかないかを画像的にチェックすることが目的です。当院で検査した患者さんの中には、脳出血やくも膜下出血、脳梗塞などが見つかり、そのまま救急車で搬送して手術した事例もあります。
病気の早期発見という意味でMRI検査は非常に有用ですし、自由診療で脳ドックも用意していますので、頭痛で不安のある方は一度ご相談いただければと思います。
Q こちらのクリニックでは、どのような治療が受けられますか?
A
当院の大きな特徴はリハビリテーション科が同じ院内にあり、理学療法士や言語聴覚士によるサポートを受けられる環境が整っていることです。例えば頭痛の治療では投薬だけに頼らず、なるべく薬を飲まずに済む方法を探ることも大切です。
頭痛の原因に肩や首のこりなどがある場合、リハビリのテクニックがあれば、その筋肉の緊張を緩和させていくよう取り組みます。また、高齢者の認知症は切実な問題ですが、物忘れの多い人をMRI検査で検査し、リハビリによって認知機能の維持や改善を図っていくことも当院の役割の一つです。
何を改善すれば患者さん本人やご家族が一番救われるのか、その道筋を一緒に見つけていければと考えています。
(ドクターズファイル記事より引用)
☞ ドクターズファイル記事(かねこ脳神経外科リハビリクリニック)