頭痛とは・・・
頭痛とは,頭部の一部あるいは全体の痛みの総称です.
後頭部と首(後頸部)の境界,眼の奥の痛みも頭痛として扱います.
頭痛の時,どうしたいいの?
●救急処置の必要性のある頭痛
急におこった頭痛の中で,これまでに経験がないひどい頭痛,突発して短時間でピークに達するような頭痛,熱がある,手足の麻痺やしびれを伴うような場合は至急病院を受診して正確な診断を受けるほうがよいでしょう.くも膜下出血や脳出血が代表的です.
●救急処置の必要性は低いが,早めに受診したほうがよい頭痛
以前から同じような頭痛を繰り返している場合は慢性頭痛で生命の危険はないことが大部分です.片頭痛や緊張型頭痛が代表的です.
最近はよい治療法もありますので,なるべく早期に受診されるとよいと思います.
慢性頭痛でも頭痛が経過と伴に悪化してくるような場合には脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などの可能性もありますので,MRIやCTなどの設備のある施設での受診をお勧めします.
頭痛の原因はさまざま
頭痛には,脳腫瘍,髄膜炎,脳炎,クモ膜下出血や脳卒中など脳や頭部の病気の症状として出てくる頭痛(症候性頭痛、二次性頭痛)と,それ以外の慢性頭痛症(一次性頭痛)に大別されます.
一次性頭痛には片頭痛,緊張型頭痛,群発頭痛などがあります.
I 一次性頭痛
1.片頭痛
2.緊張型頭痛
3. 群発頭痛およびその他の三叉神経・自律神経性頭痛
4. その他の一次性頭痛
II 二次性頭痛
5. 頭頸部外傷による頭痛(例:外傷後頭蓋内血腫による頭痛)
6.頭頸部血管障害による頭痛(例:くも膜下出血)
7.非血管性頭蓋内疾患による頭痛(例:脳腫瘍)
8. 物質またはその離脱による頭痛(例:薬物乱用頭痛)
9. 感染症による頭痛(例:髄膜炎)
10.ホメオスターシスの障害による頭痛(例:高血圧)
11.頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頭蓋の構成組織の障害に起因する頭痛あるいは顔面痛
12.精神疾患による頭痛
III 頭部神経痛、中枢性・一次性顔面痛およびその他の頭痛
13.頭部神経痛および中枢性顔面痛 (例:三叉神経痛)
14.その他の頭痛、頭部神経痛、中枢性あるいは原発性顔面痛
以上のように,頭痛にはさまざまな原因があります.
※当院はMRIを完備しています.頭痛診療について経験豊富なスタッフが対応しておりますので,気になる症状がある方はまず当院にご相談ください.